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H22.08.06掲載
culture memo vol.41
葉月遊亀
抒情詩のようなシャガール作品 ほかのロシア美術とともに
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20世紀絵画の巨匠シャガール。初期から晩年までの代表作により97年の生涯を追いながら、その作品を「ロシア美術史」に位置づけようとする展覧会が開かれています。
シャガールは旧ロシア帝国のヴィテブスクにユダヤ人として生まれました。絵の中にもヴィテブスクはよく登場します。その他おなじみのモチーフは、牛、馬、鳥などの動物、ヴァイオリン、第二の故郷パリの風景、2人の妻など。遠近法を無視した描き方は子どものように自由です。
また、作品には、2つの大戦、フランス・アメリカへの移住、愛妻の死、再婚…長い人生で経験した出来事、その苦難や喜びが反映されてもいます。そこから一貫して感じられるのは彼らしい豊かなイマジネーションと人生へのポジティブな姿勢。シャガールにとって絵とは、人生への愛に満ちた抒情詩といえるのかもしれないと感じた次第です。 「私の作品は、むしろ20世紀初頭のロシア美術のための美術館に展示されるべきものなのです」というシャガールの言葉が実現された本展。ロシア前衛芸術の旗手ゴンチャローワ、ラリオーノフの作品(日本初公開)や、同時代のマレーヴィチ、カンディンスキーなどロシア出身の巨匠の作品も、シャガール作品とともに楽しむことができます。
Marc CHAGALL “A la Russie, aux anes et aux autres”, 1911 ©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2010, Chagall ® 『ロシアとロバとその他のものに』 パリにおける最初期の作品の一つで、フォーヴィスムやキュビスムにヒントを得て、シャガール独自の色彩、モチーフ、幻想性を世界に示した作品。教会など故郷ロシアの気分が充満。
「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展 東京藝術大学大学美術館 10月11日まで。 福岡市美術館 10月23日〜2011年1月10日まで。 | | | | |

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